106万円の壁とは?対象になる人・ならない人をやさしく解説|社会保険の壁130万円との違い
「106万円の壁」という言葉を聞いたことはありますか?
扶養の壁が多すぎて
「何がなんだかわからない…」という声もよく聞きます。
よく耳にする
**123万円の壁(旧103万円の壁)**は
税金の扶養の基準です。
一方で
106万円の壁とは社会保険の扶養に関係するラインです。
「あれっ!?
社会保険は130万円の壁じゃなかった?」
そう思った方も多いと思います。
その通りです。
しかし実はそれより前に
収入106万円でも社会保険に加入が必要になるケース
があります。
ただし、この106万円の壁は
すべての人に当てはまるわけではありません。
税理士事務所の現場でも
「壁が多すぎて…106万円って何?」
という声はよく聞きます。
そこで今回は
✔ 106万円の壁とは何か
✔ 対象になる人・ならない人
✔ 130万円の壁との違い
をやさしく解説します。

結論
106万円の壁とは
一定の条件を満たした場合に
社会保険へ加入しなければならない年収ライン
です。
つまり社会保険では
扶養判定が二段階になる場合があります。
よく知られている
130万円の壁より少ない年収でも
社会保険に加入となるケースがある
ということです。
ただし
全員に当てはまる壁ではありません。
条件に当てはまらない人は
130万円の壁
が基準になります。
まず整理:扶養の壁は2種類ある
社会保険の壁は
主に次の2つです。
| 年収 | 内容 |
|---|---|
| 106万円 | 条件付きで社会保険加入 |
| 130万円 | 社会保険の扶養から外れる |
👉 130万円の壁はこちら
106万円の壁とは
106万円の壁は
会社の規模などの条件を満たす場合に
社会保険に加入する制度
です。
正式には
短時間労働者の社会保険加入制度
と言われます。
106万円の壁の条件
次の条件を満たすと
年収106万円前後でも
社会保険に加入する可能性があります。
主な条件は次のとおりです。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 週20時間以上 | 労働時間 |
| 月収8.8万円以上 | 年収約106万円 |
| 2か月以上勤務見込み | 継続雇用 |
| 学生ではない | 学生は対象外 |
| 会社規模 | 従業員51人以上の企業 |
この条件をすべて満たすと
106万円でも
社会保険加入となります。
👉つまり
条件が多いため、130万円の壁より該当する人は少ないと言えます。
重要:106万円は「年収」ではない
106万円の壁は
月収8.8万円
から計算されています。
8.8万円 × 12か月
= 約106万円
つまり
実際には
月収基準
で判断される制度です。
106万円の壁に当てはまらない人
次の人は
106万円の壁の対象ではありません。
・小規模事業所で働く人
・週20時間未満の人
・学生
・短期アルバイト
この場合
130万円の壁
が基準になります。
106万円と130万円の違い
この2つはよく混同されます。
違いは次の通りです。
| 壁 | 特徴 |
|---|---|
| 106万円 | 条件付きで社会保険加入 |
| 130万円 | 扶養から外れる基準 |
つまり
106万円は
条件に当てはまる人だけ
130万円は
多くの人に関係する壁
です。
106万円の壁ができた理由
この制度は
パートでも社会保険に加入できるようにするため
に作られました。
以前は
フルタイムに近い働き方でも
社会保険に入れない人が多かったためです。
現在は
働き方の多様化に合わせて
対象企業が拡大されています。
社会保険に加入するとどうなる?
社会保険に加入すると
給与から次の保険料が引かれます。
・健康保険
・厚生年金
・雇用保険
そのため
手取りが減る場合があります。
これが
「106万円の壁」
と言われる理由です。
ただしメリットもある
社会保険に加入すると
次のようなメリットがあります。
将来の年金が増える
扶養内の場合は
国民年金のみ
です。
社会保険に加入すると
厚生年金が上乗せ
されます。
つまり
将来の年金が増えます。
保障が増える
社会保険に加入すると
・傷病手当金
・出産手当金
・育児休業給付
などの制度が使える場合があります。
FPの実務感覚
106万円の壁は
そこまで強く意識しなくてもよいケースも多い
と感じています。
理由は
106万円の条件は
✔ 労働時間
✔ 会社規模
✔ 雇用条件
など
複数条件がそろった場合に
適用されるためです。
実務では
130万円の壁の方が影響が大きい
ケースが多いです。
よくある質問
106万円を1円でも超えたら社会保険?
必ずしもそうではありません。
条件を満たしている場合のみ
社会保険加入になります。
106万円と130万円どちらが重要?
多くの人にとっては
130万円の壁の方が影響が大きい
ケースが多いです。
実際いくら変わる?
数字で見るのが一番わかりやすいです。
年収を入力すると
税金と社会保険の影響を
概算で確認できます。
まとめ
106万円の壁とは
条件付きで社会保険に加入するライン
です。
ただし
✔ 全員に関係するわけではない
✔ 条件がそろった場合のみ
適用されます。
そのため
まずは自分が対象かどうかを確認することが大切です。