会社を設立すると税制面や信用面でメリットが高いと言えますが、
経理や運営面での制約により、求められる処理レベルが高くなる点に
デメリットがあります。

会社設立のメリットとデメリットを紹介します。

会社設立のメリット

• 社会的に信用度が高くなる
• 銀行からの借り入れが優遇される事がある
• 不動産を購入したり、賃貸する際に有利に働く場合がある
• 自宅や高額な資産を購入する際にローンが組みやすくなる
• 一般的に個人事業よりイメージ的に信頼されやすい
• 節税を期待できる
• 利益が多くでた場合でも税率が一定
• 設立後、一定期間の消費税負担が免除される可能性がある
• 社長一族の給料など、経費として認められる範囲が広がる
• 補助金や助成金などの有利な制度を利用できる
• その他．．．

会社設立のデメリット

• 会社設立費用がかかる
• 赤字でも年間７万円の税金がかかる
• しっかりした経理が求められる
• 社会保険の加入が強制になる
• 社長および役員の給料の変更に制約がある
• 会社財産としたものは、社長や経営者の自由にできない。
• その他．．．

判断は慎重に・・

会社を設立するメリットをまとめると．．．
①社会からの信用度が高まる
②節税を期待できる
③有利な制度を利用できる
また、事業によっては、法人であることが要件となる業種もあります。

一方デメリットは．．．
①設立費用や固定的にかかる税金がある
②経理や事業活動をするうえでの縛りがある

　ただし、法人だからといって必ずしも信用が高いと言えるわけではなく、個人事業で経営する場合と比較して、必ずしも税金が安くなるわけでもないため、自身が経営する事業の内容や状況をいろいろと検討したうえで、メリット・デメリット判断をする必要があります。
　
　これは、デメリットにも言えることで、法人に求められる経理が極端に難しいものであったり、面倒であったりするという訳ではありません。そして、個人事業であろうと法人であろうと、しっかりした経理を行うことは経営をしていく上で、重要度が高いものと言えます。

　その理由は、しっかりした経理をしていないと、その結果として計算される決算書の作成が困難になったり、決算書の内容や金額が怪しいものになるおそれがあるからです。 もし決算書が怪しいと評価される場合は、決算書から判断すると信用が低い会社となってしまいます。また、しっかりした経理をすることで、会社の経営分析をしたり、将来の収支を予想したりして、役立つ事業計画を立てるこが可能になります。

　 また、法人に求められるような制約をうける内容は、法人であろうと個人事業であろうと、事業を経営するうえでは守ることが望ましいものと言えます。 なぜなら、取引の相手方は制約が当然のように守られていると考えて取引をしている可能性が高いため、信用問題につながったり、トラブルの種にもなるため、デメリットであげたような制約は、自主的に守ることをオススメします。

最後に．．

　今回の内容を踏まえて、以下のテーマを今後の投稿にて、ご紹介させて頂きたいと考えております。テーマが完成したものについては、下記の項目をクリックすることで表示されるようにしていく予定です。

• 起業して事業をする前に考えることをオススメしたい事
• 会社を設立する方法と手順
• 法人設立には、いくら費用がかかるのか
• 最低限やるべき経理とコツ
• 事業計画書の作り方
• 事業資金の融資を受けたい時にやるべき事