e-Taxで確定申告するやり方|マイナポータル連携でスマホ申告をやさしく解説
e-Taxで確定申告する方法 ~マイナポータルで自分で確定申告をもっと簡単に!
税理士いらずで簡単に確定申告が可能!
でも要件や注意点を知らないと失敗することも…。
この記事では、マイナポータルとe-Taxの使い方を、できるだけやさしく解説します。

いまやスマホで確定申告ができる時代です。
でも、いざ自分でやろうとすると…
- 「e-Taxってなに?」
- 「マイナポータルって何?」
- 「結局どれが一番簡単なの?」
と迷う方も多いと思います。
結論から言うと、確定申告は自分でできます。
そして、会社員の還付申告などであれば、マイナポータル+e-Taxが最も簡単でおすすめです。
この記事では、税理士事務所職員としての実務経験を踏まえて、
「e-Taxで確定申告するやり方」を初心者にもわかるように解説します。る方法」をわかりやすく整理していきます。
まずは結論:確定申告は自分でできるのか?
結論から言うと…
できます!!
ただし、状況によって難易度が変わります。
これが私の答えです。
人によって全然違う『自分で確定申告』の難易度
確定申告は、人によって手続きの作業量と内容が変わってきます。
具体的には、収入の種類や確定申告の目的によって、必要な入力内容が少しずつ違います。
この記事では、次の内容を中心に解説します。
- 確定申告のやり方
- 『自分で確定申告』の難易度とおすすめの方法
- ここまで簡単になった『自分で確定申告』のポイント
確定申告の方法は4つあります
確定申告の方法は、大きく分けて4つあります。
| 方法 | 費用 | おすすめ度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| マイナポータル+e-Tax | 無料 | ★★★★★ | 証明書などを自動連携できて最も簡単。スマホで完結 |
| 国税庁e-Taxソフト | 無料 | ★★★☆☆ | 手入力中心。パソコン推奨(スマホでも可能) |
| 税務署で作成 | 無料 | ★★★☆☆ | 混雑あり。職員のサポートを受けられる可能性あり |
| 税務署へ郵送(紙提出) | 切手代のみ | ★☆☆☆☆ | 記入ミスしやすい。添付書類も必要で手間が多い |
1️⃣ マイナポータル(無料スマホアプリ)
まさにスマホ1つで完結できる方法です。
超簡単とまではいきませんが、給与2か所と保険料控除程度の申告であれば、
2時間程度で確定申告が終わることも十分可能です。
※初回の申告時は、マイナポータルのインストールやマイナンバーカード登録などで1~2時間を要することがあります。
翌年以降は設定不要となるため、かなりラクになります。
✔ メリット
- 生命保険料控除証明などのデータを自動取得できる
- 医療費データを自動取得できる
- ふるさと納税データを自動取得できる
- 住宅ローン残高証明のデータ取得ができる
- 還付が早い(約3週間)
- 国税庁提供のため基本的に安心
- 画面に従って進めるだけの簡単操作
- 土日祝日関係なく24時間いつでも手続き可能
✔ 必要なもの
- 源泉徴収票
- その他収入を把握できる資料
- マイナンバーカード
- 各暗証番号
- スマホ
👉ポイント(実務目線)
- 基本的には、表示される項目を順番に入力するだけ
- 保険料控除証明など、確定申告に必要な書類を「自動で取得できる」ので楽
- 医療費控除も、レシートを集計する必要がなくなるので楽
※集計に反映されないものもあるため、確認は必要 - 税務署に足を運ぶ手間がかからない
- 記載漏れが発生しにくい
2️⃣ 国税庁e-Taxソフト(無料)
国税庁のサイトから『確定申告書』を入力して作成する方法です。
マイナポータルでの申告と比べて時間がかかります。
特にマイナンバーの読み取りが必要な場面で、画面遷移がうまくいかないことがあり、余分に時間がかかる印象です。
2年前に私が操作した際は、4時間ほどかかりました。
参考までに、経理に明るくない知人が試したところ、
4人中1人が完結不能で脱落し、他の3人も休日2日がつぶれたそうです。
e-Taxログインページ
※初回は、IDとパスワードを登録する必要があります。
マイナポータル連携を使わず、自分で医療費などを入力します。
データ自動連携がない分、少し手間です。
✔ メリット
- 画面に従って操作を進める簡単操作
- 還付が早い(約3週間)
- 国税庁提供のソフトのため基本的に安心
- 土日祝日関係なく24時間いつでも手続き可能
✔ 必要なもの
- 端末(PC、スマホ、タブレット)
- マイナンバーカード
- スマホまたはカードリーダー(読み込み用)
- 各暗証番号(マイナンバー、e-Tax)
- 源泉徴収票
- その他収入を把握できる資料
- 各種控除のための証明など必要書類
(生命保険料控除証明等、医療費の領収書など、ふるさと納税領収書、住宅ローン残高証明)
👉ポイント
- 基本的には表示される項目を順番に入力するのみ
- 保険料控除証明などの用意・取込・入力が必要
- 医療費控除は集計が必要
- 税務署に足を運ぶ手間はない
- 経理に詳しくない人は時間がかかる可能性あり
- 途中保存は端末への入力データのダウンロードが必要
再開時はそのデータを取り込むため、少しだけPC操作に慣れている必要があります
3️⃣ 税務署で作成
自分の管轄の税務署へ出向いて、職員に相談しながら作成できます。
税務署によっては確定申告用に専用端末が数台用意され、係員が巡回していて教えてくれる場合があります。
この場合は、資料に漏れさえなければ、作成が困難になることはほぼありません。
✔ メリット
- 職員のサポートを受けて作成できる可能性がある
- 端末の用意・登録や設定が基本的に不要
- 対面で確認できるので安心
※窓口受付がなく、結局は税務署端末提出や収集BOXへの投函となる税務署もあります。
✔ 必要なもの
- マイナンバーカード
- 源泉徴収票
- その他収入を把握できる資料
- 各種控除のための証明など必要書類
(生命保険料控除証明等、医療費の領収書など、ふるさと納税領収書、住宅ローン残高証明)
※書類によっては、集計をしてから持参する必要があるものもあります。
👉ポイント
- 必要書類をもれなく用意する必要がある
※漏れがあった場合、その日の申告を断念する可能性が高い - 医療費控除は集計が必要
- 税務署に出向く必要がある
- 待ち時間が数時間以上かかることがある
- 事前予約が必要な場合がある
- 土日は基本的に非対応
- 還付におおむね2か月~3か月かかると言われています
4️⃣ 税務署へ郵送(紙提出)
確定申告書を印刷して、次のいずれかで提出する方法です。
- 郵送
- 管轄税務署の窓口提出
※窓口受付を実施しておらず、投函BOXへの提出となる税務署もあり - 管轄税務署の収集BOXへの投函
※投函BOXへの提出は、申告日の確認ができないため推奨できません。
(郵便は郵便局の収受印、窓口提出は税務署の収受印が残ります)
申告書の作成方法
- 2️⃣国税庁e-Taxソフトで作成して印刷
- 申告書作成ソフトで出力(税理士事務所向けのため現実的ではありません)
- インターネット上でExcel型などを探して作成
- 手書きで作成
結局、現実的には 2️⃣国税庁e-Taxソフトで作成して印刷する方法しかないと思います。
ちなみに私は税理士事務所に15年勤務しておりますが、ソフトで作成しているため、手書きでの作成は数回しかしたことがなく、かなり時間がかかります。
例えば給与2か所で保険料控除程度の申告書であれば、専用ソフトで10分程度で作成できますが、
手書きで作成となると半日くらいかかるのではないかと、謙虚に思います。
ほぼデメリットしかありません
- 還付が遅い
- 添付書類が必要
- 記入ミスが起きやすい
- 作成にかなり時間がかかる
👉今はあまりおすすめしません。
【結論】『自分で確定申告』はマイナポータル一択!
結論として、
『自分で確定申告』は 1️⃣マイナポータル一択です!
ただし、次のような方は注意が必要です。
- 事業所得で帳簿が複雑な人
- 不動産売却など特殊な申告
- 初年度住宅ローン控除
これらは要件判断が必要だったり、申告書の記入箇所の選択判断があるため、慎重に進める必要があります。
税理士事務所の実務目線で言うと…
税理士事務所で日々申告書作成に関わる身としては、
給与2か所+医療費控除・ふるさと納税程度なら、ご自身での作成は可能
と思います。
ただし、次のような申告が必要な方は、難しいと感じたときは税理士または税務署への相談も検討してみてください。
- 株式の取引がある
- 事業所得がある
- 雑所得がある
- 一時所得がある
- 不動産売買がある
- 不動産所得がある(賃貸収入など)
★これらがある場合でも、要件を正しく理解して処理できるのであれば、『自分で確定申告』は可能です。
マイナポータルでの確定申告の流れ(簡単6ステップ)
※別記事で、詳細を紹介予定です。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① | マイナポータルへログイン |
| ② | e-Taxと連携 |
| ③ | 収入を入力 |
| ④ | 控除を入力(医療費など) |
| ⑤ | 税額を確認 |
| ⑥ | 送信 |
送信後、通常 2〜3週間で還付されます。
税理士事務所の実務目線でのワンポイント
① 現場でよく見るミス
● 比較的よくある「軽めのミス」
- 名前や住所の記入ミス
- 還付口座の記載漏れ
- 暗証番号ロック
- 保険料控除の使用金額誤り
- 適用できた控除の漏れ
- 住宅ローン控除申告書の控え紛失(2年目以降)
〇 できれば避けたい「注意が必要なミス」
- 住宅ローン控除適用の初年度要件誤り
- 医療費を二重入力(領収書・医療明細・クレジット払いの紙)
- 収入金額や控除金額の桁間違い
- 源泉徴収税額の金額誤り
- 扶養の条件判断誤り
- 申告期限の遅れ(3月15日)
- 必要な届の提出漏れや誤り
- 控除など判断誤り
② 実務で感じる「自分で確定申告」へのアドバイス
現場で実際の確定申告の手続きに関わり、また自分の確定申告の経験からも、
マイナポータルでの確定申告が絶対おすすめです。
他の方法は、正直関わらない方が無難だと思っています。
そのうえで『自分で確定申告』に踏み出せない方へアドバイスです。
確定申告は、自分の所得確定の手続きであり、基本的にミスは許されません。
ただ、簡単なミスは訂正可能で、致命的な事態にはなりにくいと思います。
私の感覚としては、先ほどのミス一覧のうち
- ●は比較的よくあるミス(訂正できるケースも多い)
- 〇は避けたいミス(要件判断などで深刻になりやすい)
というイメージです。
つまり、●の範囲内であれば、あまり恐れず『自分で確定申告』で大丈夫と言えます。
〇の内容が心配な場合は、税務署や税理士に相談することを推奨します。
まとめ
- 確定申告は4つの方法がある
- 『自分で確定申告』はマイナポータル一択
- 会社員の還付申告なら自分で十分可能
- ただし特殊な申告は注意
- もしミスがあっても、訂正手続きにより修正は可能
正しく使えば、税理士に頼まなくても申告はできます。
よくある質問(FAQ)
Q1. e-Taxで確定申告するにはマイナンバーカードが必要ですか?
基本的にはマイナンバーカードがあるとスムーズです。
スマホで申告する場合も、マイナンバーカードを読み取って本人確認を行う場面があります。
Q2. マイナポータル連携をすると何が便利になりますか?
マイナポータル連携を使うと、次のような情報が自動で取り込めます。
- 医療費控除の明細
- ふるさと納税(寄附金控除)の情報
- 生命保険料控除証明書
- 住宅ローン残高証明書
手入力が減るので、ミスも減り、作業時間も大幅に短縮できます。
Q3. e-Taxはスマホだけで完結できますか?
給与所得のみで控除も少ない場合など、内容がシンプルな確定申告であればスマホだけで完結できるケースが多いです。
ただし、申告内容が複雑な場合はパソコンの方が作業しやすいこともあります。
Q4. 確定申告で間違えたらどうなりますか?
軽微な入力ミスであれば、訂正申告などで修正できるケースもあります。
ただし、申告内容によっては税額が変わったり、追加納税が必要になることもあるため注意が必要です。
Q5. 事業所得がある場合もマイナポータルで確定申告できますか?
できますが、帳簿の作成や経費計上などの判断が必要になるため難易度は上がります。
不安がある場合は税務署や税理士への相談を検討するのがおすすめです。