確定申告をしないとどうなる?期限後や申告忘れのペナルティと今からできる対処法
安心してください!
確定申告を忘れてしまった方、まだ間に合います。

「確定申告を忘れてしまった…」
「期限を過ぎたけど、もうダメ?」
「何か罰金が来る?」
そんな不安を感じている方へ。
まずは落ち着いてください。
✅ 結論から言います
✔ 期限を過ぎても申告はできます
✔ 早めに自主的に出せば、ペナルティは抑えられます
✔ 税務署から連絡が来る前なら、過度に恐れる必要はありません
この記事では、期限後申告のリスクと現実的な対処法を、税理士事務所職員の実務目線で解説します。
確定申告をしないとどうなる?
まずは全体像です。
| 状況 | どうなる? | 対処法 |
|---|---|---|
| ①還付申告を忘れた | 原則ペナルティなし | 5年以内に提出可能 |
| ②納税があるのに未申告 | 無申告加算税+延滞税 | 早急に自主申告 |
| ③期限直前 | 期限内なら問題なし | とにかく提出 |
| ④期限後すぐ | 加算税軽減の可能性あり | 自主的に提出 |
① 還付申告を忘れた場合
👉 ペナルティは基本ありません。
👉 5年以内なら申告できます。
むしろ“しないと損”です。
早めに申告して還付を受けましょう。
② 納税があるのに未申告の場合
これは早急に対応が必要です。
✔ 無申告加算税
✔ 延滞税
が発生する可能性があります。
👉 大至急申告を。
場合によっては税理士への相談も検討しましょう。
③ 期限内に出せれば問題なし
3月15日(原則)までに提出できれば問題ありません。
まずは期限の確認をしましょう。
④ 期限後すぐの場合
基本的にペナルティは発生しますが、
✔ 税務署から指摘される前に
✔ 自主的に申告すれば
軽減されるケースがあります。
👉 放置が一番危険です。
期限後のペナルティはどのくらい?
代表的なのはこの2つです。
① 無申告加算税
原則15%(一定額超は20%)
※税務署から指摘前に自主申告すれば5%に軽減されるケースあり
② 延滞税
日数に応じて課税(年率計算)
実際いくらくらいになるの?
例えば…
・所得300万円
・本来の納税額 約10万円
この場合:
無申告加算税(自主申告5%)=約5,000円
延滞税も数千円程度
👉 合計1万円前後になるケースもあります。
もちろん状況次第ですが、
所得が数百万円規模であれば、人生が終わるような金額になるケースは通常ありません。
👉 ポイント
遅れて申告して損をするのは、基本的に「ペナルティ部分」です。
もともとの所得税は、本来納めるべき税金です。
★よくある現場の勘違い
「収入の数十%の罰金がかかるのでは…」
という相談をよく受けます。
実際の計算はこうです。
① 収入 − 経費 = 所得
② 所得 − 各種控除 = 課税所得
③ 課税所得 × 税率(5%〜45%)= 本来の所得税
④ 所得税 × 加算税等(最大20%)= ペナルティ
👉 ③が本来払う税金
👉 ④が追加のペナルティ
よほどの高所得でない限り、
ペナルティが収入の数十%になることは通常ありません。
青色申告の場合は特に注意
ここは重要です。
青色65万円控除 → 10万円になる?
青色申告特別控除(65万円・55万円)は
期限内申告が条件です。
期限後申告になると、原則10万円控除に下がります。
これは非常に大きな差です。
個人の青色は即取消にはならない
法人と違い、
個人事業主の青色申告はすぐ取消になるわけではありません。
ただし、
・帳簿がない
・継続的に申告していない
・重大な不備がある
場合は取消の可能性があります。
そもそも青色は申請していないと適用されません
青色申告は自動ではありません。
「青色申告承認申請書」を提出していなければ
白色申告扱いになります。
青色には条件があります
✔ 正規の簿記による帳簿作成
✔ 決算書の作成
✔ 期限内申告
条件を満たさなければ特典は受けられません。
(リンク予定:青色申告の要件まとめ)
(リンク予定:青色申告のメリットと申請方法)
サラリーマンの“なんちゃって青色”は要注意
副業で赤字が出たからといって、
安易に青色で損益通算しようとするのは危険です。
特に
・事業としての実態が弱い
・継続性がない
・利益目的が薄い
場合、否認リスクがあります。
税金軽減目的だけの赤字事業は、
税務署がチェックする典型的なパータンです。
👉 詳細は別記事で解説
(リンク予定:サラリーマン青色申告のリスク)
税務署から連絡が来る前なら大丈夫?
実務感覚では、
✔ 税務署からの連絡前
✔ 自主的な申告
であれば、過度に恐れる必要はありません。
税務署は「出さない人」より
「出す人」を優先します。
ただし、放置して連絡を受けた場合は
対応が厳しくなる傾向があります。
申告内容に間違いがあった場合は?
大丈夫です。
方法があります。
✔ 修正申告(税額が増える場合)
✔ 更正の請求(税額が減る場合)
(リンク予定:確定申告を間違えたときの対処法)
実務でよくあるケース
✔ 医療費控除の集計ミス
✔ 扶養判定の誤り
✔ 源泉徴収税額の入力ミス
✔ 青色控除の誤適用
★ 反対に、経費や控除の漏れがあった場合は
「更正の請求」で税金を取り戻せるケースもあります。
多くは修正可能です。
怖いのは「放置」です。
まとめ
✔ 期限後でも申告はできる
✔ 自主申告ならペナルティは軽減される
✔ 所得数百万円規模なら加算税は数万円以内のケースが多い
✔ 青色65万円控除は期限内申告が条件
✔ 個人の青色は即取消にはならない
✔ 放置せず、早く出すことが最善策
不安な場合は、税務署または税理士に相談しましょう。