テレワークといっても、やり方や業務への取り入れ方など活用方法は様々です。導入するメリットは大きいのですが、単に効率が良くなるとか、『働き方改革』など世間に導入が広まっているなどの理由から、とりあえずやってみようと見切り発車することだけは、絶対にオススメしません。
個人的には、どの会社や事務作業においても、テレワークを導入する価値は高いと思います。ただ残念ながら、知人の会社や顧問先の導入状況を見聞きした限りでは、効率的にテレワークを活用できている割合は低い印象です。
そこで、テレワークで失敗しないために、導入にあたって絶対に検討すべき事項と必用な準備を説明していきたいと思います。
テレワークのメリットは会社の立場と従業員の立場で理解する必要があります。もし会社のメリット先行で導入を進めてしまうと、導入初期の段階で壁にぶつかり、最悪は導入断念となる可能性が高くなります。私の周囲でも、テレワークの導入に失敗するケースを数多く見てきました。そうなると、時間と労力を無駄にすることになり、効率を良くして生産性を向上するチャンスを逃すことになります。
勘違いしてはいけないのは、テレワークを導入しただけで業務効率が上ったり、経費を節約できるケースは殆どありません。働く人が働きやすい環境作りのためにテレワークを利用した結果として、会社の生産性向上や経費削減につながるという認識で進める方が、途中でつまづくことを回避でき、成功する可能性が高く、導入の効果も大きくなると思います。
テレワークを導入して、良いサイクルで業務がまわっていく理想的な過程は下記のとおりです。
テレワーク導入のメリットは、主に上記のリストのとおりです。詳細を説明していきたいと思います。
テレワークを導入すると、勤務時間・就業場所・業務手法などの選択肢が広がり、多様な人材を確保できます。よくある活用事例は下記のとおりです。
働き方改革など国の方針もあり、テレワーク導入に必要となる設備やシステムに活用できる補助金がある。(パソコン、タブレット、印刷機器、通信機器、通信システム、セキュリティシステム、業務管理システムやソフトなどは対象になりやすい)
※詳細は、後日の記事で紹介させていただきます。
テレワークを導入するには、業務のやり方を見直す必要があり、業務改善を見直すきっかけになります。また、テレワークに必要な設備やシステムを導入することで、最新の技術や手法を取り入れて効率化することが期待できます。
他にも、会社にいると、来客・電話・上司からの指示・部下からの質問・雑談などで作業を中断させられる場合がありますが、テレワークであれば、従業員が集中して作業できる環境を作りやすいと言えます。
また、良い意味で一人作業になるので、自分のやりやすい方法を実践したり、自分のために工夫したりと、効率的な働き方をしようとする自主性が期待できます。
上記メリットのまとめのような話になりますが、下記の理由で会社の生産性や収益性の向上が期待できます。
従業員側のメリットは、何といっても『ワークライフバランス』の充実です。やり方によっては、家族との時間や自分の趣味の時間を増やすことができます。
仕事面では、ある程度、自分のやり方を実践できたり、自己責任で仕事を管理できる楽しさを実感できたりといったメリットがあります。
テレワークの導入は、会社にとっても従業員にとっても大きなメリットがあります。やり方さえ間違えなければ、失敗することなく、その高い効果を期待することができます。
また、どのような業種でも、テレワークを導入する価値はあると思います。テレワークのやり方は、人材採用・業務手法・システム・設備などの選択肢を広げ、最終的に効率や生産性が向上することが期待できます。これは事務系に限らず、全ての業種や業務に活用ができる内容と言えます。
今回紹介させていただいたデメリットは、ぶつかりやすい問題ですが、対策できれば解決できるものが殆どです。また、デメリットと言っても、テレワークに限らず通常勤務でも同様に言えることが多く、テレワーク導入をきっかけに業務改善をするよい機会になると思います。
今後の記事で、下記の内容で続きを投稿していく予定です。