税理士試験の受験で本当に参考になる独学のやり方と受験予備校の選びかた◎




Pocket

 税理士試験の受験をするうえで避けては通れない選択!それは…どの受験予備校を選択するか?または独学で挑戦するか? です。本記事では受験予備校選びのヒントと独学のコツを紹介させていただきます。

税理士試験記事シリーズ一覧

※クリックで各記事を表示できます

決定版!独学のやり方と受験予備校の選びかた

 タイトルで紹介しておきながら、実は独学はオススメできません!筆者の周りでも、受験予備校に通っている人ほど順調に科目合格を果たしていく印象です。それでも色々な事情や考えにより独学を選択する人のために、オススメの方法を紹介していきます。

まずは受験予備校を選ぶときに役立つ基準と、筆者の個人的見解をお伝えします。

本記事の目次

  • 受験予備校の選び方
  • 受講は実教室と通信のどちらを選ぶべきか
  • 筆者がTACか大原を推す個人的な意見
  • 受験予備校の紹介と筆者の個人的オススメ度
  • オススメの独学のやり方

受験予備校の選び方

 受験予備校を選ぶのであれば、圧倒的にTACか大原と言われています。他の予備校と比較しても合格者実績が多いことと、受講者数が多いことが理由だと思われます。その考えはあながち間違いではなく、税理士試験は配点が公表されないため、どのような解答がどう採点されて合否を判定したのかは不明です。そうなると受験対策に予備校ごとにバラツキが生じてしまう可能性があります。そのような不確定要素が存在する場合には、受講者数の多さという要素は傾向と対策の分析に大きなアドバンテージがあると言えるからです。

 ちなみに筆者は仕事の都合で独学を選択しいますが、一度だけ予備校を利用したことがあります。受講料が圧倒的に安く隙間勉強に最適な『STUDYing』で消費税法と国税徴収法を利用しました。結論、筆者のスケジュールと能力では『STUDYing』をつきつめても合格レベルには達することができないと判断しました。参考になるかわかりませんが、1意見として頭の片隅にでもいれておいてください。

受講は実教室か通信のどちらを選ぶべきか

 受験予備校を実教室で受講するか通信で受講するかですが、圧倒的に実教室を選ぶべきです!その理由は次のとおりです。

  • 講師に直接質問をすることができる
  • カリスマ講師の生の授業を受講できる可能性がある
  • 教室で受験仲間ができると情報交換ができたりモチベーションの共感ができたりする
  • 受講で拘束される時間は勉強に集中しやすく気持ちの切り替えをしやすい。

ちなみに、通信にも次のようなメリットがあります。

  • 実教室のように受講時間の縛りが無くいつでも自分のペースで受講できる
  • 予備校に通う必要がなく通学時間を節約できる
  • 倍速再生で授業時間を短縮して効率よく学習できる

筆者がTACか大原を推す個人的な意見

 税理士試験は相対試験であり、合格基準点である60点をとらないと合格できない試験です。この合格基準点というのが曲者で、各科目の実受験者の10%前後が合格者となるように配点調整(傾斜配点)をされている言われています。この配点は公表されていませんが、筆者が情報収集したネタをまとめると…(ソースは受験仲間からの情報で、受験予備校や元試験委員からの情報とのことです)

  • 基本的な問題で正答者が解答に配点がされやすい
  • 正答者が少ない問題には配点はされにくい
  • 理論はベタ書きできていないと得点に期待できない
  • 解答者の判断や解釈などが求められる応用論点への配点は期待薄

 これらの配点基準を筆者的にまとめると…正答者や模範的解答が多い問題には配点がされやすく、解答が分かれたり正答者が少ない問題には配点がされにくいという傾向があると思われます。この正答者や模範的解答が多い問題というものこそがポイントで、結果的に合格者となる人達の解答が配点を決める要素になっていると考えられます。

 そこで筆者が立てた仮説は…適切な解答傾向が多い問題に配点がされやすい状況があり、その傾向こそが最も受験者数を抱えるTACや大原の受講者の解答傾向と一致しやすいのではないかと思います。

受験予備校に迷ったら、TACか大原を受講すれば間違いはなく、通信か実教室であれ実教室を選ぶべきだと思います。

受験予備校の紹介と筆者の個人的オススメ度

 筆者の受験仲間の意見をまとめると、圧倒的にTACか大原の二択になるようです。受講者数と合格者数から言っても無難であることは間違いありません。ではTACと大原でどちらがオススメかと言うと、好みと相性となってしまいます。例えば、大原で受講して2年連続不合格となった翌年にTACで受講して合格したという人の意見ですが…『たまたま3年目に合格した可能性も否定できないが、TACで受講した3年目は勉強段階から手応えがあり、変更して正解だと実感していたところ消費税法に合格できた』と言っていました。おそらく反対パターンでTACから大原に変更して合格できたという人も存在すると思います。つまりTACと大原では好みと相性ということです。

 参考までに筆者調べの予備校の特徴&オススメ表をご覧ください。

受験予備校名オススメ度特徴
TAC★★★★★受講者数・合格者数ともにトップクラス
大原★★★★★受講者数・合格者数ともにトップクラス
ネットスクール★★★★テキストと問題集が秀逸
LEC★★★★法律系に強いと評判
STUDYing★★★オンライン講座&優秀な学習アプリ
東京会計CPA学園★★★通学または通信講座
クレアール★★★通信講座専門
資格スクール大栄★★★通学によるオンライン講座

 

 筆者自身と受験仲間で受講者が存在するのは、TAC・大原・ネットスクール・LEC・STUDYingなので、他の受験予備校の情報はほぼ有りませんが、他の予備校の評価を★3にした理由があります。それは…以前存在した筆者の愛読書であった市販教材で『大手予備校数社の直前予想問題集』と『会計人コースの直前大予想号』に各予備校の予想問題と解説が記載されたいたのを見たときの印象です。ネットスクールは圧倒的にわかりやすく、次いでTACと大原がさすが強豪予備校といった内容で、他の予備校の内容は少し物足りないという印象をうけました。

 最後に、筆者と受験仲間の各予備校の印象をお伝えします。

  • TAC
    人気度オススメ度ともに1位の予備校。大原と並んで受講者・合格者が多い。参考にできる特徴として、理論は法律条文の原文に近い記載らしく、大原と比較すると暗記ボリュームが多めと言われています。それでも筆者的には、大原と比べてTACの理論マスターの方が読みやすい印象を受けました。
  • 大原
    TACと並んでオススメの予備校。理論は原文を省略したり表現をわかりやすく工夫しているらしく、TACと比較してボリュームが少な目と言われています。TACと比較して、理論マスターの文字が小さい印象で40代の筆者には読みにくい気がしました。
  • ネットスクール
    テキストと問題集が秀逸で、読みやすさと解りやすさはナンバーワンだと思います。他の予備校と比較して料金が安い点も魅力。
  • LEC
    資格の大手受験予備校の1つで、法律系に強いと言われています。そのためかテキストが堅めな印象で、筆者は読みにくいと感じました。個人的にはTACと大原の方をオススメします。
  • STUDYing
    アプリが優秀で、スマホでいつでも手軽に受講できる点と、1講義・1単位のボリュームが少な目にまとまっている点が特徴で、隙間時間を使って有効に学習できます。ただ残念ながら…筆者と受験仲間の感想では、STUDYing単体で税法に合格するのは困難だと感じました。簿記科目の受験に利用する場合か、最短で税法の基礎レベルに到達する目的で利用する場合にはオススメです。

 

オススメの独学のやり方

 筆者は、簿記論と財務諸表論を独学で合格しました。といっても実は…6年かかっています。今更ですが、あるルールを守っていれば2科目同時受験でも1年~2年で合格できたと思います。そのルールを皆さんに紹介させていただきます。なるべくお金をかけずに、寄り道をしない方法です!それでも税法に関しては独学をオススメしません。

  1. 一番重要な心構え
  2. 受験仲間を作る
  3. 教材選び
  4. スケジュール管理
  5. 勉強の方法

1.一番重要な心構え
 どれだけ順調でも調子に乗らないことと、スランプに陥っても落ち込まないことです。結論、何をすればよいのかと言うと『平常心で1日4時間以上1年間継続して勉強する!』ことです。また、同一科目で受験2回目以降の人であっても初学者に対してアドバンテージは無いと認識してください。

2.受験仲間を作る
 できれば自分と受験環境が似ていて、勉強に熱心な受験仲間が理想です。自分自身が仕事やスランプで勉強時間がとりづらい時に、同じような悪環境でもライバルである受験仲間がどれほど勉強しているか、どのように時間を確保しているかという情報は、ライバルに負けていらないという気力と自分もやるぞという気力と自分1人ではないという感覚を生み出す効果を期待できるからです。筆者の知人いわく、SNSで受験仲間を募集する方法がオススメだそうです。

3.教材選び
 勉強の教材選びですが、安く抑えるのであればメルカリ一択です!メルカリで最新年度の教材を購入するとコスパが最高です。ここではTACか大原の総合コースを探すようにしてください。数年前の教材の可否ですが、税法の場合は少なくとも2年以内のものであれば、TACの直前対策という冊子(直銭にはメルカリでも売られていたりします)で仕上げる方法もできなくもないようですが、あくまで自己責任でお願いします。

 例外は簿記論と財務諸表論です。これは市販の教材でも十分合格は可能で、これは筆者とその受験仲間が実践済です。筆者の個人的なオススメ教材はネットスクールの教材ですが、筆者の受験仲間はTAC一択と言っていました。また、簿記論や財務諸表論は、税法と比べて改正が少ないので、数年前の教材でもなんとかなる印象です。

4.スケジュール管理
 1年の勉強スケジュールですが、試験後の8月から12月の年内までにテキストと基本問題を一通り終えるようにして、1月からは問題集にあてる割合を増やしつつ復習と応用論点を進めて、4月からの直前期は問題集と理論暗記を数回転といったスケジュールを意識してください。テキストや応用論点の学習が遅れた場合でも、問題集を進めるタイミングとスケジュールを優先することが筆者と受験仲間の推奨方法です。とにかく試験後の8月以降、いかに早いスタートをきれるかが重要です。

5.勉強の方法
 とにかく問題と理論を数回転することが重要です。税理士試験の問題は、時間内に終わるボリュームと難易度ではありません。考えながら問題を解いていたのでは間に合わないだけでなく、時間配分を考えて問題を切り捨てる見極め(あえて問題に手をつけない)が合否につながる場合もありえます。
 普段の勉強でも工夫をしなければ試験までに仕上げることが間に合わなくなります。そこでオススメなのは、できなかった問題ノートを作成して弱点を重点的に克服する方法が効果的です。

独学の方必見!!別記事で筆者オススメのテキストや問題集を紹介します!かなりお得な教材入手の裏技も紹介させていただきます!

まとめ

 いかがだったでしょうか。最後に何度も言うようですが…税理士試験を受験するのであれば、迷わずTACか大原を受講されることオススメします。かなり偏った記事に感じるかもしれませんが、独学よりも他の予備校を選ぶよりも最短で確実な方法の一つであることは間違いないと思います。

 受験予備校選びの他にもう一つ大切なことがあります。それは…心構えです。とにかく早く勉強を開始(再開)するほど合格に近づき、だれよりも多く勉強した人ほど結果につながるということは間違いありません。この限られた1年間をさぼらず継続して勉強するという気持ちと、長期の学習であれば多かれ少なかれスランプや挫折は誰にでも起こるという心の準備が大切です。1日4時間を1年間継続するという心構えで良い結果を引き寄せましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です