税理士事務所の求人に応募される方へ◎採用面接のコツを伝授します!




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税理士事務所の求人に興味をもって応募される方が、採用される可能性を少しでも高くするためのコツを紹介します。所属する税理士事務所の求人担当でもある筆者だからこそ知っている秘密を記事させていただきます。採用面接のコツだけでなく、その税理士事務所の仕事環境を事前に知るためのヒントも紹介しています。

参考)税理事務所の仕事内容がわからないという人向けの記事もあります。未経験者の方も経験者の方も見ていただけると嬉しく思います。 ⇒ ~税理士事務所で働きたい人は必見!!本当の仕事内容や知っておくべき真実

目次

  1. 減点されにくい履歴書の作り方
  2. 採用面接時に筆記試験がある場合の試験内容
  3. 面接がうまくいくコツ
  4. どんな職場かを事前に確認する方法

1.減点されにくい履歴書の作り方

求人採用で、履歴書の存在はとても重要です。例えば、封筒の字が綺麗なだけで高評価につながる場合もあれば、字が読みにくいという理由で書類選考落ちする場合があるという具合に、履歴書の何がどう評価されて結果に影響するとも限りません。そこで、履歴書でマイナス評価を受けることが無いように、ポイントを紹介します。

履歴書が求人で利用される場面と採用面接に影響すること

履歴書の内容をもとに書類選考を行い、面接に進めるかを検討する。
面接の前に、良くも悪くも履歴書から読み取れる印象をもたれてしまう。
面接の際に、質疑のベースに使用される。
最終決定の際に、履歴書の内容が決め手になる場合がある。

履歴書の作成で注意したいこと

  • 封筒や履歴書の体裁
    履歴書のサイズはA4で2枚かA3で1枚の書式で、折り曲げずに封筒に入れる。応募する封筒の文字は適度に大きく太い字で丁寧に書く。
  • 履歴書はパソコン作成が基本
    手書きの履歴書は、習字のお手本クラスだと印象に残るのですが、それが評価されるとは限らず警戒されるケースもあります。時代の流れとしてもパソコンで作成した履歴書が無難です。
  • 履歴書の写真は良いものを選ぶ
    求人担当をしていて感じるのは、写真に気を遣っている人が少ない印象です。その中で、表情が良い人がいると好印象を持たれやすのも事実と言えます。
  • 履歴書返却希望は絶対にNG
    応募した履歴書は責任破棄とする会社が多いのが現状です。返却希望は不可ではありませんが、その時点で応募先に返却作業をさせることを当然とする人間性がマイナス評価となる可能性が考慮すべきです。

履歴書に記入する学歴について注意点

履歴書に記入する学歴は最終学歴のみで十分です。ただし記入することをオススメする学歴もあります。それは、税理士事務所の業務に関係するものと、母校が有名校だったり所長と共通する学歴だったりする場合です。それぞれの例を紹介します。

税理士事務所の業務に関係するものの例
 簿記学校、経理専門校、商学部などが該当します。

所長と共通する学歴の例
 所長の卒業校所長の出身地と同じエリアの学校が該当します。

母校が有名校の例
 スポーツ強豪校や有名人の出身校が該当します。所長の好きなスポーツが有名な学校や、所長の愛読書の作家の出身校などであれば、記入する意味があると言えます。

履歴書に記入する経験についての注意点

履歴書にアピールできる経験は、税理士事務所、一般企業の経理、営業職の経験などが挙げられます。注意したいのはその経験年数の捉え方です。応募者あるあるなのですが、半年から1年以内に退職を繰り返して累積3年以上となったことを経験としてアピールされている事があります。これはどう評価されるでしょうか。

採用担当目線で言うと、半年以内の退職が数回あることはマイナス印象です。仕事が1年以上続かないということは、やめ癖があったり人間性や勤務態度に問題がある可能性を警戒します。せめて同じ勤務先に3年以上継続して働いた経験であることが重要です。理由は、税理士事務所の職員が一人前になるまでに3年~5年かかるからです。2年以内で退職していたので、一通りの業務すら経験できていないと判断するのが普通です。

もしも半年以内の離職が複数ある場合は、経歴として記入しないという方法も検討してみてください。例えば『就職活動をしながら生活のためにアルバイトをしており、税理士事務所でのアルバイト経験で雰囲気や仕事に触れてきたことが興味につながりました』という伝え方もあると思います。ただし この場合は、そのアルバイト先の税理士事務所を続けなかった理由を聞かれる可能性が高いので、アルバイトだと仕事が限定される事務所だったなどの理由を用意する必要があります。

最後に、経営経験や自身の確定申告経験をアピールされる方もいるのですが、あまり評価にはつながりません。一般的には経営者同士は考えがぶつかるものなので、雇う側が経営経験者を敬遠するケースがあります。少なくとも、筆者とその雇い主はその考え方です。そして ご自身の確定申告経験は、経験としては強くありません。税理士事務所の職員はその何十倍もの申告を処理し続けているからです。

2.採用面接時に筆記試験がある場合の試験内容

筆記試験がある場合の心の準備として、どのような試験があり得るのか気になるところだと思います。成績は良いにこしたことは無いですが、現時点で自信がないからといって諦める必要はありません。理由は、筆記試験自体が無い場合も多いですし、筆記試験の結果に重きを置かない事務所も多いからです。例えば経験者採用の場合は、履歴書の内容と面接でのやり取りで経験の内容と実績を確認していく作業になります。未経験者採用の場合は、人柄や相性重視になるので面接ですべてが決まると言っても過言ではありません。こぼれ話ですが、未経験者にも経験者と同じ試験内容を実施するケースも多くあります。理由は単純で、その人の能力を筆記試験で測ることは難しく、経験に合わせた試験を複数タイプ用意するのは面倒で意味がないと考えられやすいからです。

結論、筆記試験はあまり意識する必要はありませんが、心の準備ができるように紹介させていただきます。

税理士事務所の筆記試験で有り得るもの

試験種類試験の内容
簿記の問題簡単な仕分けから簿記2級程度の問題
計算問題中学までに習った内容で簡単なもの
一般常識一般常識から頭の体操的な問題まで幅広く出題
時事問題最近のニュースや経済ネタが問われる
タイピングよくあるタイピングソフトでの入力試験
SPI大手企業などで実施されるものと同じ
パソコン操作エクセルの計算やワードの入力(基礎レベル)

どのタイプの筆記試験であっても、もしできなかった場合でも気にする必要はありません。圧倒的に面接が重視されると考えて問題ありません。アドバイスがあるとすれば、速さ・正確さを意識して、より多くの問題をなるべく少ないミスで回答することが高得点への近道です。時間内で解けない問題量や難易度が高い場合は、簡単な問題と得意分野を先におわらせて、難しかったり時間がかかる問題は後回しすることが得策です。あとは、難しく感じても諦めずに時間いっぱい取り組んでください。

特にタイピング試験は入力速度とミスの発生率が測定されるのでそこに注意するようにしてください。あと、タイピングの音を確認されている場合もあります。実はタイピング音が大きすぎる人に対して悪い印象を持つ人は少なくなくないのですが、筆者が関わった求人の最終選考でも同等の人が残ったケースで、タイピング音がうるさいという理由で選ばれなかったことがあるからです。

3.面接がうまくいくコツ

面接の秘訣は、好印象を持たれることに尽きます。どんなに人柄の良い人でも、面接と構えすぎて自分の良さを発揮できなければ意味がありません。また 経験者であっても、アピールの仕方を間違って経験をマイナスに評価されるリスクすらあります。そこで、好印象を持たれやすい受け答えとアピールしたい経験を紹介します。

面接で好印象を持たれやすい態度や受け答え

  • 面接担当の話をちゃんと聞く
    面接担当の質問に対して、できる限り正確に回答するようにしてください。質問に対して関係のない回答をすることはマイナス印象を与えてしまいます。また 面接担当の話をよく聞いて、会話のキャッチボールができるように心がけてください。相手の話を途中でさえぎる行為は問題外です。
  • しゃべり過ぎ厳禁
    よく面接でしゃべり過ぎる人がいますが、これだけは避けるようにしてください。理由は、聞かれてもいないのに余計なマイナス情報を伝えたりボロがでやすくなるからです。あと単純に、面接担当の立場から見て あまり印象が良くありません。
  • 姿勢、目線、声も重要な要素
    面接では色々な人が来るのですが、姿勢が良い人はそれだけでマナーがしっかりしているように見えます。また 面接中にうつむいていたり、会話の中で視線があわないと印象が悪くなります。そして 声が小さ過ぎても大き過ぎても、面接担当からすると気になります。普段より少し声を張って、ハキハキと話すように心がけましょう。
  • 程よいやる気
    やる気を見せることは必要ですが、行き過ぎたやる気を演出してしまうと面接担当に引かれてしまうことがあります。程よいやる気が自然体で伝わるのが理想です。特に税理士事務所は落ち着いた雰囲気であることが多く、その職場になじめる人柄を求める傾向にあります。
  • 明るい性格
    やる気と似ていますが性格の明るさも同様に、過ぎると引かれてしまうことがあります。暗い雰囲気は問題外ですが、適度に明るく前向きな人と印象づけることが大切です。
  • 素直さ
    これが最も大切と言えるものが素直さです。わからない事は素直にわからないと伝える勇気も時には必要です。わからない事だらけでは困りますが、知っているふりや誤魔化している事が見透かされた時のほうがマイナス評価が大きくなるのは間違いありません。アドバイスとしては…『勉強不足で申し訳ありませんが、〇〇とはどういう意味でしたでしょうか?』という返答も効果的です。ただし、多用すると単なる無知な人と見られて印象が悪くなるので厳禁です。
  • 初心から頑張る態度
    どの職場にも作法のようなものがあり、暗黙のルールや空気感があります。どんなに優秀で仕事内容が良くても、判断が正論であっても、外から入ってきた人にかき乱されると反感を生みます。事務所の雰囲気に慣れるまでは何でも一からやる姿勢を伝えることが大切です。そのうえで、自分の経験や能力を活かせる機会があれば、事務所の方針や周りとの協調性を意識して頑張りたいというアピールができれば満点です。
  • 面接に会社訪問するタイミング
    遅刻は厳禁です!特に本命の応募先の場合、当日は現地に30分ほど余裕をもって到着して、近くの喫茶店などで時間を調整すると良いと思います。早すぎるのもマナー違反なので、応募先へは10分ほど前を目安に訪問がオススメです。もし遅れる場合は、早めに遅刻の連絡をして了承をもらえるのであれば時間調整をお願いしましょう。

税理士事務所の面接でアピールしたい経験など

  1. 税理士事務所での経験が3年超
    先ほども説明させてただきましたが、同じ事務所で継続して3年以上の経験があれば経験者として見られます。さらに5年~7年超となるとより信頼度が増します。この経験年数が意味するのは、3年超で一通りの仕事を覚えていて、5年超であれば標準的な担当であれば任せることができて、7年超ともなると高度な業務の対応も期待できるといったイメージです。
  2. 未経験者の方でもできるアピール
    税理士事務所は経験がものをいう世界ですが、これはどの業種でも言える事です。未経験者の方でもアピールできる内容としては、ミスが少ない、チェックが得意、入力が正確で速い、仕事に必要な知識習得に熱心、初めての業務でも適応力があるなどです。
  3. 他業種での経理経験が4年超
    税理士事務所の経験と同様、同じ企業で継続して4年超の経理経験があれば、一定の会計や税務の知識があり、税理士事務所の業務にも理解があることを期待できるからです。税理士事務所の処理と顧問先の経理の業務は一連のつながりがあります。同じ仕事を違う立場で処理しているだけなので、顧問先の経理の方で優秀な方であれば即戦力以上の能力を有していても不思議ではありません。
  4. 会計ソフトの操作経験
    会計ソフトも色々あるのですが、弥生会計、freee、JDL、勘定奉行などが該当します。実務で2年以上の操作経験があったり、各ソフトの実施する検定の上位レベルの称号を得ていればアピールできます。また税理士事務所経験者は、税務ソフトを問題なく使えることは伝えるべきです。その際に、使用できるソフトの名称も伝えるようにしてください。
  5. 給与計算の経験
    過去に所属していた企業の給与計算を担当していた経験もアピールできます。できれば年末調整も処理できることが理想ですが、社員数10名以上の会社の給与計算の経験が2年以上あれば伝える意味はあります。アピールポイントは、計算社員数、年末調整処理ができる、使用しできる給与計算ソフト、給与関連の知識が十分にあるなどです。
  6. 社会保険関係の知識
    税理士事務所の専門分野ではありませんが、避けては通れないのが社会保険です。所属企業での処理経験や一連の基礎知識があると強みになる場合があります。経験としてアピールする場合は、新規の適用届、算定基礎届、月額変更届、賃金台帳、離職票、被保険者取得届、労働保険料申告書などの基礎知識と作成能力になると思います。
  7. 税理士事務所経験が3年未満の場合
    業務をどこまで処理できるのかをアピールするべきです。入力⇒チェック⇒決算書作成⇒申告書作成という手順の中で、どこまでできるのかは正確に伝えてください。申告書作成までの経験が無い場合は、決算整理仕訳と申告書の税務調整を意識した仕事ができるかがポイントになります。
  8. 税理士事務所の経験が3年超の場合
    税理士事務所の経験をアピールする場合は、何を経験してきたかに尽きます。顧問先を何件担当してきて、どの程度の対応能力があるかを簡潔に説明する必要があります。中小の税理士事務所であれば、担当件数としては30件が標準で40件超であれば多い方だと思います。対応業務については、一般的な申告書の作成ができることが最低条件となります。すでに提出された誤りのある申告のチェックから訂正の対応ができて、税務調査の対応ができるレベルが望ましいです。応募する事務所の特色に合わせた経験も有効です。この場合は、営業経験や認定支援機関としての業務経験もアピールできることがあります。

4.どんな職場かを事前に確認する方法

これから働くことになるかもしれない職場が、どんなところかはとても気になると思います。働き始めてから気づいたのでは、やり直すにも時間と労力を無駄にすることになってしまいます。なるべく そうならない為にも、就職する前に税理士事務所の特徴を知るヒントを伝授したいと思います。少なくとも参考程度にはできますし、複数の税理士事務所を比較する基準にも利用できると思います。

ホームページ編

  • 任される可能性のある仕事内容
    サービス内容や得意とする業務がホームページに書いてある場合、その仕事を担当する可能性があるという事です。例えば 保険提案や補助金を得意としている場合は、営業色が強めで顧客対応が密である可能性が読み取れます。もしも 内勤で事務仕事をすることをメインで考えている場合は、『提案業務と事務作業は分業制なのか』『提案業務が必須の場合に何年目から担当するのか』という内容を面接で確認するとよいと思います。
  • 事務作業メインか営業色が強めか
    標準的な顧問料が表記されている場合は、事務所の仕事が事務作業メインなのか営業色があるのかを知るヒントになることがあります。顧問契約をした場合の年間顧問料の合計(顧問料+決算料)15万以下の場合は事務作業がメインの可能性が高く、50万円以上の場合は営業色が強めになる傾向にあると言えます。
  • お客様との接触の多い少ない
    税理士事務所の業務の中でお客様との接触が前提となるものがあります。それが月次決算、認定支援業務などです。これらを売りにしていて、この契約のお客様の割合が高いほど、お客様の接触が多くなります。反対に、記帳代行や決算・申告処理をメインにしている事務所は、お客様との接触頻度は少ない傾向があります。また『丸投げOK』や『難しい事はお任せください』などに近い表現がある場合は、事務処理メインとなりお客様との接触機会が少ない可能性が高くなります。

面接編

  1. 担当件数の標準を質問しましょう。税理士事務所のやり方や業務内容によりますが、正社員の担当件数の標準は30件前後です。40件以上の場合は、仕事量が多い可能性が高く、20件前後の場合はそこまでハードでは無いと予想されます。担当件数は、かかえる可能性がある仕事量の目安になります。
  2. 担当を任せられるようになって一人前となるまでにかかる期間の目安を質問しましょう。税理士事務所で担当を任せられて一人前となるまでの標準的な期間は、正社員で3年~5年かかります。”3年以内”という回答の場合、それなりの努力が求められることになります。”4年以上で個人差がある”というような回答であれば、無理なく成長を待ってもらえる事務所になると思います。1人前になるまでの標準期間は、求められる努力の目安になります。※担当を初めて持つまでの期間という意味ではありません。
  3. 繁忙期と平月の残業時間の目安を質問しましょう。一般的な税理士事務所の残業時間は、平月で10~30時間、繁忙期で20時間~50時間となります。平月が15時間以内で繁忙期でも30時間以内であれば平均より残業少な目と言えます。これを超える場合は、残業が多めの事務所となります。ちなみに、12月、1月、3月、5月が繁忙期で2月と8月がプチ繁忙期のパターンが多いので、1年の半分は繁忙期となります。もちろん残業が殆ど無い税理士事務所も存在していて、筆者の知人の事務所はまったく残業がありません。そして、この質問にはもう一つ意味があって、ちゃんと残業手当が支給される事務所であれば、この回答に加えて残業代は確実に支給されることを伝えてくれると思います。
  4. 社員の構成比を質問しましょう。税理士事務所の構成比で参考にできることがあります。社員比率が高い場合は、1人前として担当をもっている人が多いことを意味します。この場合は、仕事のレベルが高めになる傾向があります。反対に社員が少ない事務所では、作業分担ができていて未経験者であっても能力に合わせた仕事を任されることを期待できます。
  5. 税理士の身内の人数を質問しましょう。経営者の身内が組織内に所属していると、弊害が生じることはよくあります。税理士の家族や縁故者が複数所属する事務所は、避けるにこしたことはありません。身内がいても許容できるパターンが2つあります。一つは 身内が所属しているが、職場に来ることは無く経営に口をはさむことが無い場合です。もう一つは 身内は後継者予定の息子が1人だけ所属しており、この事務所に働く以前に他の会社での社会人経験が5年以上ある後継者の場合です。
  6. 税理士試験の受験生比率を質問しましょう。一概には言えませんが、税理士事務所で働く受験生は優秀な場合が多いです。理由は単純で、受験で税務の勉強をしていて、税理士を目指しているので仕事面でも努力をしているのが普通だからです。税理士受験生が多いほど事務所の作業レベルが引き上げられている可能性があります。メリットはレベルの高い仕事の経験に期待できるのですが、デメリットは一定のレベルが無いとついていけなくなるリスクがあります。先述『4.正社員の構成比』の上位版のようなものです。
  7. 導入している設備やアプリの質問をしましょう。税理士事務所は業務効率が悪い場合が多のですが、設備とアプリによって解消できるケースがあります。目安としては 担当ごとに一定の設備が支給されており、業務効率のために一定のアプリ導入がされている事です。※一定の設備とは、デスクトップPC、デュアルモニタ、スキャナ、ノートPC、スマホのことで、一定のアプリとしては、キントーンとグーグル(GoogleWorkspace)を含め目的に合わせて複数導入していることです。
  8. テレワークの導入状況とについて質問しましょう。テレワークの導入が進んでいて、活用者の割合の高さは注目ポイントです。実は 業務効率が進んでいる事務所ほどテレワークの導入率と理解が高い傾向にあります。同時に 設備が充実していて仕事を効率よくやり易い環境にも期待できることになります。
  9. 研修や学習環境について質問しましょう。税理士事務所は教育体制が遅れている傾向にあります。自主的に努力することが求められやすいのが現実です。それでも教育に力を入れている事務所もあります。その目安を確認する場合、研修の頻度と作業マニュアルの有無が挙げられます。レベルに応じた社内研修や社外セミナーが月数回あって、未経験者がやりやすいように作業マニュアルが用意されてる事務所であれば期待感はアップします。残念ながら筆者の事務所では研修やマニュアルはありませんでしたが、一人前に育ててもらうことができました。
  10. 作業内容やその比率の質問をしましょう。自分が入社してから、どのような作業を任されていくのかを知ることができます。事務作業がメインの事務所ではその業務を中心に説明をしてくれると思います。営業やコンサルティングの内容が具体的で、その成果を期待される言い回しがある場合は、営業色が強いことが予想されます。つまり 作業内容の説明は、その事務所の特色を把握する基準にできるということです。

まとめ

記事のボリュームが多くなってしまいましたが、税理士事務所への就職活動に役立つ情報をできる限りお伝えしてきました。気になる部分だけを参考にしていただく形でも十分意味があると思います。皆さんが希望の事務所に就職できるように役立てていただければ幸いです。

そして どんな職場であっても、働いてから『現実が思っていたのと違う』と感じることは常にあることです。そのギャップが大きくなり過ぎないように、事前に察知する方法を紹介させていただきました。これから働く職場の特性を事前に知っておくことで、多少の違いにも動じない心構えを持つこともできると思います。

最後に、税理士事務所の採用面接あるあるをお伝えしておきます。税理士事務所は落ち着いた雰囲気であることが多く、面接の空気が重く感じられることがよくあります。筆者の採用面接の時もそうでしたが、代表である税理士が興味なさそうに面接を進めていたので、確実に不採用になるという手応えで事務所を後にしたほどのトラウマが残っています。結果は採用の連絡をいただいて今に至ります。重い空気に心折られずに、諦めずに面接を頑張って本当に良かったと思います。もし採用面接の面接官の態度が気になったとしても、平常心で最後までやり切ってください。

参考)税理事務所の仕事内容がわからないという人向けの記事もあります。未経験者の方も経験者の方も見ていただけると嬉しく思います。 ⇒ ~税理士事務所で働きたい人は必見!!本当の仕事内容や知っておくべき真実を紹介☆~

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